はじめに

このフレームワークの概略を、新商品・新規事業を担うリーダーの視点から説明します。また、有効度や条件・限界も軽く説明します。

　一般的に知られているフレームワークの概要を説明します。特に、新商品・新規事業を担うリーダーの視点から説明をしていきます。このため、経営責任者向けに解説しているような内容とは少し異なっております。
　概説ですので、興味を持たれたフレームワークは、さらに深掘りして、Webページ内で調べてみたり、専門書を探してださい。

　実際に存在する（した）具体的な商品・事業の事例をフレームワークを使って分析します。これによりフレームワークの有用性と活用方法の理解を深めてもらいます。
　新商品・新規事業を担うリーダーは自らの取り組をフレームワークに当てはめて、具体的に想定、想像しながら読み進めてください。一緒に考えていただくことが大事です。 「へ～ぇ。おもしろい事例があるものだ。」と受動的に読み進めていただくのではなく、「自分の新商品はどう位置づけられる？　何をすべき？　何を避けるべき？　いつ、どこで、誰が、何を、どうする？　このフレームワークでは足りないんじゃないか？」と能動的な思考で演習してみることが何より大事です。

　成功事例よりも失敗事例の方が知りたいと求められるものです。しかし、公式な資料ではその企業からの批判を恐れて事例として取り挙げられることは必ずしも多くないのが実情です。
　でも、同じ轍を踏まないようにと実務を担う人からは強く求められるものです。実際に過ちを犯さないためにも失敗事例の分析は非常に役に立ちます。そのため、事例として挙げた企業や関係者からの批判もあるかもしれませんし、分析の不備を指摘する声もあるかもしれません。でも、できるだけ失敗事例も取り上げようとしております。
　また、実際に日々のビジネスを推進する際に、フレームワークを活用したアクションプランを素直に起こしにくい日本の職場環境の実情もあります。欧米と異なる日本の文化の影響もあるため、例えば、論理よりも情が優先されるような日本の職場では避けにくい注意点や問題点やも注意点なども取り上げます。

　新商品・新規事業のビジネスを成功に導くフレームワークの活用方法を説明します。経営学の分野でも認められている手法を軸として展開をしますが、私が提案するメソッドも含みます。 私が提案するメソッドは、必ずしも経営学の世界で認められた方法とは言いきれない（エビデンスをもって証明されたものではない）ものも含むため、この点は読まれた方が納得した上でメソッドを活用してください。例えるならば、一部は未承認薬も飲んでいただくようなものです。

　※例えば、複数のフレームワークを組み合わせて使うような実践方法は、経営学者による解析が行われている例が少ないのが実情で、エビデンスをもって実証されているフレームワークとは言いがたいものになります。
　　しかし、現場で日々の判断を下さなければならない実務を担う方には、より有効と思われる手法であれば、使える条件も理解した上で試していく必要があります。（学術の分野と実務の分野の違い）
　　（経営学の学者は論文に書けるような話題に注目します。このため実務家のニーズとの乖離がどうしても避けられません。）

　私からの注意点や、理解されると発展するような予備知識を記載します。
経験や人生観により異なる意見もあるかもしれませんので、一人の意見として見届けてください。異論・提言・補強は歓迎します。